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「モルフェウスの領域」 海堂尊著

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内容
桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリー!

医療ミステリー…
いつもの海堂さんの本ならそれでいいけど
コレはかなり違うような気がする。
せめて「近未来」をつけるとかね。
あっ、でもそうすると年代が合わなくなっちゃうか。
そもそも時系列のミスを訂正するための小説だと言うし…
うーん。
「医学のたまご」読んでないから
そのミスについても知らなかったしねえ。
 
コールドスリープに入ってる少年があの「アツシ」と知って俄然興味が出たものの
どうにも主人公の涼子に馴染めない。
共感しながら読めないものだから
涼子の本意がさっぱり分からない。
ラストの意味もはてなマークが空に沢山浮かんだ。
「ジーン・ワルツ」に通じるようなものも感じるんだけど
でもなんか違うような気もして…
無償の愛みたいなのはどこから発生する?
アツシのためにと言うのは分かるようで分からなかった。
 
面白かったのはストーリーよりも
次から次へと出てくる桜宮サーガの面々。
田口先生、高階院長、如月翔子、曾根崎伸一郎、佐藤先生…
名前は出てこないけど
チュッパチャップス云々のセリフで速水先生が思い出されてププッ。
 
あっ、でも、西野は結構好きかなあ。
こう言うオレサマキャラって好き。
 
続編も既にあると言うことで単行本化はそう先ではないらしいけど(と推測される)
文庫化は時間かかるだろうなあ。
まあ気長に待つとする。
 

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